【レゴ】作品をより良くするためのTips 10選(中編)

こんにちは。ホレスです。

レゴ記事アドベントカレンダー2024 19日目です。

作品をより良くするためのTips 10選

18日目〜20日目の記事では、Hypolite Bricksの動画『10 Simple Tips to Improve Your LEGO MOCs!』を日本語で要約し、ホレスとながにくんの所感を書いていきます。

上の動画は、凄腕のビルダーであるHypolite BricksのAbeが、作品を作るときに意識すべきポイントを10個解説しているものです。

中編では、作品におけるミニフィグの扱い方に関連するTipsを3つ紹介します。

 

Minifigure Placement

今回1つ目のTip。直訳すると「ミニフィグの配置」です。

 

Abeの提案

多くの人が、ミニフィグを作品の中に配置することを怠っている。

作品を組み立てる間や、アイデアをスケッチする間に、ミニフィグをどこに配置したいかを考えたほうがよい。

Abe自身の場合は、作品を組み立て始める前に、作品のどこにミニフィグを配置するかを決めている。

時間をかけて作品を作ったあとに、適当にミニフィグを放り込むのは避けたい。

ミニフィグを使って作品の魅力を高め、それを取り巻くストーリーやアクションを引き立てる必要がある。

オリジナルのミニフィグを考えることもおすすめ。ミニフィグをデザインしていると、作品作りにも興味が湧いてくる。

『アンドー』の作品では、登場人物のアクションが微細(subtle)な場合でも、原作のシーンをうまく捉えたミニフィグの配置になっている。

ミニフィグの配置がカオスな、良くない例。

 

ホレス & ながに 所感

ながに:これ大事だよね。でもこの後に紹介する「Story」と内容カブってない?

ホレス:確かに。合わせて紹介しちゃうか。次のTip紹介いきます。

 

Story

今回2つ目のTip。直訳すると「物語」です。

 

Abeの提案

一般的に(アートや広告では)作品の中に物語があると、人々はそこで何が起こっているのかを分析・解釈したくなり、それを長く見続ける傾向にある。

これは、レゴの作品を設計するときのヒントになる。

伝えたいストーリーがある場合、そのシーンは自ずと形作られていく。

ミニフィグは、そのシーンを深く設定する上で役に立つ。

このシーンで何が起こっているのか、無限の可能性がある例。

バラバラの船、動揺しているパイロット、歩いている将軍、作業している技術者、モン・カラマリの清掃員、昼休みをとっている人物など。

 

ホレス & ながに 所感

ながに:Abeは動画とかSNSを前提にしてたけど、展示でも同じだよね。俺はデカジオラマを作るとき、ミニフィグの配置を担当するようにしてる。他の人はミニフィグを棒立ちさせることが多いんだよね。

ホレス:確かにミリ卓には生き生きしたミニフィグたちがいる。

ながに:ただミニフィグを棒立ちさせるんじゃなくて、なぜ彼らがここにいるのかを考えて配置するのが重要だよね。

ホレス:分かる。そこをよく考えて配置しないと、ただのマネキンみたいになるんだよね。あと写真が本当につまらなくなる。その点で、僕の中では前編で紹介した「Photography」のTipと近いトピックに思えるな。

ミニフィグの配置で作品の印象が決まる

ながに:ミニフィグをちゃんと考えて配置すると、展示中のお客さんの反応も違ってくるよね。

ホレス:そうそう。僕は1〜2年くらい前から、作品の雰囲気に合ったミニフィグを作って配置することを心がけるようになったんだけど、そのきっかけは展示での反応だったな。子どもからの反応が全然違ったり。

ながに:ストーリーを感じられる要素があるとき、お客さんの反応が違ってくるっていうのは、お互い気付いてたんだね。

ながに:これミリ卓の写真なんだけど。テントの前でご飯を配ってるっていうのは、情景としてかなり良くない?

ホレス:めちゃめちゃいい。ミニフィグが何をしているのか明確だし、ストーリーも感じられる。

 

Realism

今回3つ目のTip。直訳すると「リアリズム」です。

 

Abeの提案

レゴは現実世界を完璧に表現しているわけではないし、ミニフィグは人間を完璧に表現しているわけではない。

Abe自身は、レゴで映画のシーンを再現し、作品をリアルに見せるのが大好き。

しかし、レゴのコミカルさを受け入れると、作品がより良く、よりユニークに見えるようになった。

Abeはこれを「Legoism(レゴイズム)」と呼んでいる。

『アンドー』のような真面目なテーマで作品を作るときも、楽しいディテールや隠し要素を加えるのが好き。

そうしていると、子どもの頃に遊んだレゴのビデオゲームのことを思い出す。

この作品では、隅にシリアルを食べている男を配置した。見た目は可愛くて面白いが、作品の魅力を損なってはいない。

この作品では、反乱軍のパイロットがお昼ごはんを食べている。

 

ホレス & ながに 所感

ながに:レゴの特性みたいなの、原文だとなんて言ってたんだっけ?

ホレス:「Silly」と「Cartoonish」って言ってたね。

ながに:ホレス君は「Silly」を「バカバカしい」って当初言ってたけど、どちらかというと「コミカルな」くらいの意味だよね。

ホレス:確かに。そのくらいのマイルドなニュアンスだよね。

日本語にしたときのニュアンスが難しい

ながに:これは「Cartoonish」にあたる表現だけど、俺がミリ卓でやってることと近いね。

ホレス:さっきのテントの前でご飯配ってるやつ以外だと何かある?

ながに:ミリ卓では、居眠りしてる人や酒飲んでる人を配置するようにしてる。こういうのって、一般的なプラモデルのジオラマでは好ましくないように思えるけど、レゴのコミカルさがそれを許していると思うんだよね。

ホレス:いいね。レゴであることが活きてる。

ながに:こういう遊び心って、ミニフィグ以外の要素で出すことはできないのかな?やっぱりミニフィグ中心?

ホレス:そうかも。ただ僕がサイバーパンクの作品を作ったときは、「電脳サイバーコロシアム」みたいなやつではなく、敢えてドーナツ屋とかジューススタンドとか、そういうのを意識的に作ったな。

ドーナツ売ってる

ながに:結構実践できてるじゃん。あとホレス君ってキモいパーツを使っておふざけやるよね。あれもそういう要素ないかな?

ホレス:どちらかというとレゴマニア向けだけど、そういう側面はありそう。前にハチワレの壁画を作ったこともあるけど、あれは作品としての必然性に欠けるものだったから、ただのおふざけで、そこに面白さとかは無かったかな。

ハチワレによって作品の良さが引き立つわけではなかった

ながに:あと、カラフルさを受け入れてくれるのはレゴイズムじゃない?パワパフガールズみたいな色が受け入れられるのはレゴならではというか。

ホレス:確かに。あと、レゴのビデオゲームを思い出すような要素っていうのも絶妙。原作がシリアスな作品のときも結構コミカルに翻案してるんだよね。

ながに:ゲームの中でやたらパーツがバラバラになったり、それを組み立たりね。

ホレス:そうそう。

 

まとめ

以上、ミニフィグの扱い方に関連するTips 3選でした。

僕自身、数年前までミニフィグの扱いをないがしろにしていたのですが、最近はその重要性に気付いて、作品の雰囲気に合うミニフィグを用意するようになりました。

みなさんも共感できるTipsが多かったのではないでしょうか?

次回は、作品の制作で重要なマインドセットを2つ取り上げます。

 

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